キングス、連日の逆転勝ち 宇都宮に65-62で最大14点差を返す 第18戦


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宇都宮―琉球 第3クオーター、左サイドから3点弾を放つ岸本隆一=12日、栃木県のブレックスアリーナ宇都宮(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは12日、栃木県のブレックスアリーナ宇都宮で宇都宮ブレックス(東地区)と今季第18戦を行い、65―62で競り勝った。連勝を5に伸ばして15勝3敗。2位島根と3ゲーム差で西地区首位を堅持している。11日の試合と同様に第2クオーター(Q)の得点を抑えられ、主導権を握られて最大14点差まで開いたが、またも第4Qで逆転勝ちした。次戦は15日午後7時35分から沖縄市の沖縄アリーナで京都(西地区)と対戦する。

 第4Q、キングスは開始からビッグマンが3人同時にコートに立つ「3ビッグ」のメンバー構成で勝負を仕掛ける。差は12点。インサイドを強調する中でポイントとなったのは、第3Qまでチーム全体で1本しか決まっていなかった3点弾の成功率だった。

 先陣を切ったのはコー・フリッピン。岸本隆一からのアシストを正面から沈めて差を詰める。さらに岸本が左45度から2本連続で3点弾を決め、試合時間5分ほどを残して一気に逆転した。「今季はおいしいところを持っていきがち」とにやりと笑った岸本。「チーム状況や相手を見てプレーできた」と振り返る。

 ただ宇都宮も諦めない。キングスは内外から攻めて突き放そうとするが、残り2分を切って再び追い付かれる。緊迫した場面で、今度はインサイドに切れ込んだドウェイン・エバンスが相手守備を引き付けた隙に左コーナーに広がってパスを受けた今村佳太が、値千金の3点弾を決めた。

 昨季準優勝の宇都宮を相手に、いずれもひりひりしたロースコアゲームとなった連戦で続けて逆転勝ちし、岸本は「2連勝以上の価値がある」と自信を重ねたよう。一方、今村は3ビッグ以外の時間帯に劣勢だったことを念頭に「2ビッグの時の質を高めていきたい」とチーム力のさらなる向上を誓った。


キングス 15勝3敗
65―62(15―12,4―15,17―21,29―14)
宇都宮 11勝7敗

連勝、自信に

 桶谷大HC(キングス)の話 出だしで先発メンバーが気持ちを入れ、いい雰囲気をつくってくれた。後半は「3ビッグ」で試合が動き、さらに岸本が外から射抜いて相手の守備を崩せた。素晴らしい相手に二つ勝てたことは自信になる。