今年の忘年会どうする?沖縄県民の傾向は リバウンド警戒、大人数の予約は少なめ


社会
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マスクをしつつ、飲食を楽しむ客ら=7日、那覇市牧志の居酒屋「野菜巻串屋ぐるり」

 年末の忘年会シーズンを迎える中、飲食店は客の増加を期待する一方、新型コロナウイルスの影響で客足はコロナ禍以前のようには戻っていない。リバウンドへの不安も垣間見え、昨年に続き自粛ムードが続く。県内の新規感染者は連日一桁台が続き、落ち着きを取り戻しつつある。県は忘年会開催の際は、幹事に参加者の体調確認を呼び掛けている。

 那覇市の居酒屋「元気炉端まんたん」の狩俣輝幸店長によると、13日現在、年末までの予約は10件ほど入っているが、コロナ禍前の約半分ほど。大人数での貸し切り予約はまだない。それでも「県による(2時間以内の)時間制限がないので、お客さんには長く楽しんでほしい」と期待を込めた。

 「客席の半分は埋まるものの、1組当たりの数は減っている」と話すのは、那覇市の居酒屋「とらき」の玉城翔梧さん(27)。週に5、6人の団体客が1、2件。「感染者は減っているが、期待と不安が半分ずつの感じだ」と話した。

 那覇市の日本料理店「魚酔」の島袋有晋さん(40)は、最近客が増えていると実感しているという。年末に向けても「予約は増えている。第6波は心配だが、お客さんには戻ってきてほしい」と複雑な思いを示した。

 一方、那覇市の居酒屋「筑前屋」の小嶋隆浩さん(38)は、年末の予約はまだまだだといい、「またリバウンドが起きるのではないか。あまり期待はしていない」とうんざりした様子で話した。
 (狩俣悠喜)