バレーは西原高校が男女で栄冠 女子は決勝L全てで逆転勝ち 県高校新人大会


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 県高校新人大会は14日、2競技が行われた。宜野湾市立体育館で行われたバスケットボール男子は、美来工科が69―66で豊見城に競り勝ち、前身の中部工時代の5度を含めて2年連続8度目の頂点に立った。女子の西原は81―36で小禄を圧倒し、2年連続9度目の優勝。豊見城市民体育館で実施されたバレーボールは西原の男女が決勝リーグ3戦全勝で同時優勝を果たした。男子は2年連続17度目、女子は2年ぶり12度目の栄冠を手にした。

首里―西原 第3セット、ブロックを決める西原の小波津友愛=14日、豊見城市民体育館(高辻浩之撮影)

女子・力振り絞り、気持ちで

 

 決勝リーグ3戦全てで最終第3セットまでもつれる激闘を制し、西原女子が栄冠を手にした。いずれも第1セットを奪われてからの逆転勝ち。力を振り絞り気持ちで引き寄せた勝利だった。

 エースの小波津友愛など170センチ台の長身が3人そろう。ライトの與儀さくらは166センチだが、最高到達点は小波津と並ぶばねがある。左利きで持ち前の強打は相手にとって脅威。最終戦となった首里との試合でも小波津の高さのある攻撃に加え、要所で與儀が高い決定率で得点を重ねた。

 首里との第3セット。小波津はフル出場でスパイクを打ち続けたことで「ずっと足がつりそうだった」という。しかしそこはエースの意地。15―15と追いつかれた場面でストレートを打ち抜き、チームに勢いをもたらして優勝を決めた。

 4月に入学した1年生が主体のチーム。ただ4月の平安杯は初戦の2回戦で敗退し、県総体は新型コロナウイルスの影響で出場辞退に。春高県予選は優勝した3年が中心の首里に2回戦で敗れるなど、常勝を誇ったチームは悔しい時期を過ごした。

 今回の優勝に2年の安里姫香主将は「西原の伝統をしっかり背負って優勝を重ね次の春高に出る」と完全復活を誓った。
 (謝花史哲)

 


男子・全試合ストレート圧勝

美里工―西原 第1セット、強烈なスパイクを打ち込む西原の源河朝陽

 昨年から今の2年生を主体にしてきた西原男子が試合ごとに調子を上げ、決勝リーグまで全てストレート勝ちで頂点に立った。安仁屋光葉主将は「この大会は絶対に取ろうと臨んだ。勝てて良かった」と勝利をかみしめた。

 4月から指揮を執る伊江周二監督が「能力は高い」と認めるメンバー。さらにセッターの古堅裕武など力のある1年生が加わった。しかし、新型コロナの影響で県総体は辞退を余儀なくされ、春高県予選は準々決勝で敗れた。

 悔しい敗戦を経て「目標をつくるところから始めた」(安仁屋)。新人大会から再始動へ。決勝リーグでは速攻や時間差など伝統のコンビバレーで相手を打ち崩した。伊江監督は「自信を取り戻してくれたと思う。ここからだ」とさらなる成長を期待した。