歴代宝案や戦前の新聞資料が閲覧できるデジタルアーカイブ


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歴代宝案や戦前の新聞資料が閲覧できるデジタルアーカイブ

 沖縄県教育委員会は14日午前9時から、琉球王国の外交文書集「歴代宝案」を中心とした歴史資料や研究成果、沖縄戦で失われた戦前の新聞資料の一部などをまとめたデジタルアーカイブを公開した。これまで、県立図書館や各大学などでしか閲覧できなかった歴史資料が、いつでも、どこからでも閲覧できるようになる。

 歴代宝案には主に中国との、1424年から1867年にわたる444年間の外交文書がまとめられている。琉球王国による外交や貿易の記録を通して、アジア諸国との関係などを知ることができる。

 新聞資料は、見出しのみを先行公開する。今回は明治31年から大正3年ごろのニュースを中心として、近代から戦前までの沖縄を知ることができる。公開資料は順次、拡充予定だ。

 県教育委員会の担当者は「本サイトで公開している資料を、沖縄の歴史を学ぶための基礎資料として、また、これまで沖縄が歩んできた足跡を記す資料として広くご活用してほしい」と利用を呼び掛けた。

 デジタルアーカイブはhttps://ryuoki-archive.jp/から閲覧できる。