JAおきなわの子牛肥育施設、譲渡先が決定 今帰仁と南城の2カ所


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JA会館(資料写真)

 JAおきなわ(普天間朝重理事長)が沖縄本島内で行っている牛の肥育事業から撤退する方針を示していた件で、売却の対象だった3施設のうち2カ所の譲渡先が17日までに決まった。肥育事業は競りで購入した子牛を出荷まで育てる。

 今帰仁村の今帰仁肥育センターはもとぶ牧場(本部町)が譲り受けることとなり、14日、琉球銀行本部支店で契約の調印式が行われた。子牛約80頭と肥育に必要な機器類は、もとぶ牧場へ約1億円で売却した。

 南城市の玉城農場は来年1月までに、同市で産業廃棄物処理業などを手掛ける街クリーンのグループ会社で農業生産法人の「八風畑」へ譲渡する。街クリーンは畜産業には初参入となる。

 JAおきなわ畜産部の大城政良次長は「もとぶ牧場は肥育の実績もあり安心している。八風畑は新規参入だが、業務が円滑に継続できるようJAが最大限バックアップしていきたい」と述べた。

 東風平肥育農場については現時点で譲渡先は決まっていない。東肥育センターは所有者への返却が決まっている。

 (当銘千絵)