首里城の迅速消火へ、連結送水管を設置 沖縄総合事務局など


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 沖縄総合事務局などは17日、首里城正殿の防災対策強化のための、連結送水管の設置工事を報道陣に公開した。連結送水管の設置で、消防隊の消火活動の開始を早められるという。工事は11月から始まり、正殿が完成する2026年までに完了する予定。

 国が新たに設置する消火栓から連結送水管を通じて、場内設置の6カ所の放水口に水を供給できる。消防隊は場内の放水口を使って消火活動をすることが可能となり、火災発生時の迅速な対応が可能になる。

 2年前の火災時は連結送水管を設置しておらず、道路に設置されている消火栓から水を取り込んで消火活動を実施していた。そのため消火作業の開始に時間がかかっていた。

 (吉原玖美子)