遺骨土砂に触れて学ぶ 那覇国際高・早大生 ガマフヤー具志堅さんと交流


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遺骨を探す早稲田大学の学生と那覇国際高校の生徒ら=18日、那覇市真嘉比の真嘉比南公園

 那覇国際高校の生徒5人と早稲田大学の学生4人は18日、那覇市真嘉比の真嘉比南公園で沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表から、話を聞いた。辺野古新基地建設の埋め立てで、戦没者の遺骨などが混じる本島南部の土砂採取に反対する具志堅さんの説明を受け生徒らは「知らないことが多かった」「具志堅さんの活動が県外に届いていないのが衝撃だった」などと話した。

 具志堅さんは辺野古新基地建設の埋め立てに南部の土砂を使わないでほしいと防衛省へ要請したり、ハンガーストライキの実施したりして、全国の議会に陳情を送る活動をしていることを紹介。「地域の議会に陳情を出したり、学校や大学で声を上げたりするなど、社会に発信することができる。必要なのは勇気だ」と話した。

 また、ガマで遺骨収集をしたときに採取した土を持ってきて、生徒らに細かくなった骨を探す作業を体験させた。

 早稲田大学3年の吉村千華さん(21)は「偶然、新聞を見て南部土砂の問題を知った。実際に細かくなった骨を探す作業をして、探すのが難しかった」と話した。那覇国際高校1年の水(みず)彩乃さん(15)は「学校の授業の一環で南部土砂を調べている。事前に調べ学習をして話を聞いたつもりだったが、戦後沖縄が抱える基地問題や不発弾など知らないことがあった。今回学んだことを新聞にまとめ、学年や那覇国生に知ってもらいたい」と意気込んだ。 (吉原玖美子)