米軍事故は「命の問題」 緑ヶ丘保育園保護者ら、県に協力要請


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玉城デニー知事(左から3人目)に保育園上空の飛行停止に向けた要請をし、イベント「ことりフェス」の開催を知らせるチーム緑ヶ丘1207の宮城智子会長(同2人目)ら=17日、県庁

 2017年12月に米軍ヘリ部品落下事故が発生した宜野湾市の緑ヶ丘保育園保護者らでつくる「チーム緑ヶ丘1207」は17日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、保育園上空の米軍機飛行禁止が果たされるように協力を求めた。玉城知事は日米両政府への働き掛けを続ける考えを示した。

 「チーム緑ヶ丘」の宮城智子会長は「事故から4年がたつが、状況が変わらない。県と市と国が力を合わせてほしい」と訴えた。他のメンバーも、子どもたちが米軍機の飛行に敏感になっている状況を紹介した。

 緑ヶ丘保育園の神谷武宏園長は、11月に発生したオスプレイからの水筒落下事故現場が保育園から400メートルしか離れていない場所だったと指摘した上で、「これは命の問題だ。ぜひこの状況が改善されるようお願いしたい」と求めた。

 玉城知事は「安全性が保たれていない状況が子どもたちの恐怖心につながっているのが許せない」などと語り、政府に対応を求めていくとした。県の担当者は米側にも働き掛けを続けていると説明した。

 赤嶺昇県議会議長にも要請し、協力を求めた。赤嶺議長は「風化は許されない」として連携して取り組む姿勢を見せた。

 (大嶺雅俊)