サッカーU-11、ヴォルティーダが優勝 県大会、延長の末PK制す


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 サッカーのJA共済カップ第35回県U―11大会最終日は18日、県総合運動公園蹴球場で行われ、決勝でFCヴォルティーダ沖縄Jrが延長の末のPK戦で5―4でFC琉球U―12に競り勝って優勝した。3位は高江洲FC、4位は西原東FCだった。

 優勝、準優勝チームはJA全農杯全国小学生選抜IN九州(3月、福岡)に出場する。


攻撃全面、守りも光る
 

延長PK戦の末、FC琉球U―12を下して優勝を喜ぶFCヴォルティーダ沖縄Jrの選手たち=18日、沖縄市の県総合運動公園蹴球場(大城直也撮影)

 延長でも決まらず、PK戦にもつれる激闘の末、FCヴォルティーダ沖縄Jrが初の栄冠をつかんだ。GKの比嘉心庵主将がPK戦で2本を止めると、キッカーも務めて成功させ、チームを優勝へ導いた。

 FC琉球U―12を相手に攻める姿勢を前面に出した。中村優希は右サイドから何度も中への突破を図り、豊富な運動量を発揮。岸本泰河は足元の技術がうまく、前へ前へとボールを運んだ。

 レフティーの崎原有悟が正確で強力なミドルシュートを繰り出し、宮城洸志の狙い澄ましたシュートがバーにはじかれるなど、何度もゴールに襲いかかった。

 5試合で1失点と堅守が光った。準々決勝では強豪の比屋根FCを2―1で破り、大きな自信を得て決勝に臨んだ。守備の要であるセンターバックの福澤琉は「比屋根戦は2―0から最後に決められたけど、あとはみんなで声を出しながらカバーすることができた。力を合わせて守ることができた」とチーム力を誇った。

 比嘉主将は「PK戦は気持ちが大切だと思っていた。みんな強い気持ちを持っていた」と一丸となった仲間をたたえた。

 (大城三太)