キングスが7連勝で西地区首位キープ 隙のない連携で渋谷に80-60 第20戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは18日、東京の青山学院記念館でサンロッカーズ渋谷(東地区)と今季第20戦を行い、80―60で快勝した。連勝を7に伸ばして17勝3敗。西地区首位のまま。同点で迎えた第3クオーター(Q)の出だしで今村佳太と牧隼利が2人で3連続3点弾を沈めて、一挙に9得点し、そこから一気に突き放した。次戦は19日午後3時5分から、同会場でSR渋谷と対戦する。

自らスチールしてボールを奪い、速攻に走るキングスの小寺ハミルトンゲイリー=18日、東京都の青山学院記念館(長嶺真輝撮影)

 第4Qの開始と同時に、キングスの激しい守備で渋谷のスコアが凍り付いた。並里成や岸本隆一のガード陣が前線からプレッシャーをかけ、インサイドを攻められても小寺ハミルトンゲイリーらが素早くカバーに入る。今村佳太が「チーム全員が自己犠牲を払い、一つのボールを全員で守っている」と語る通り、隙のない連係で得点を許さない。

 結果、約6分半にわたり1点も許さず、最大28点差まで広げたキングス。4本の3点弾を含む19得点で攻撃をけん引した今村は「日々のコミュニケーションの多さが成果として出ている」と淡々と振り返った。

 直近7連勝の試合は全て失点が60点台で守りが崩れない。それでも岸本は「守備が特別いいとは思っていない」と言う。「今日も崩されてシュートを打たれている部分があった。ビッグラインナップを出せる優位性もある中で、守備はもっと成長しないといけない」と高みを見据える。

 シーズンの3分の1を消化し、中盤戦に向け「今を頑張らないと望む未来はこない。最後まで瞬間、瞬間をファイトしたい」と気を引き締めた。
 (長嶺真輝)


▽Bリーグ1部(青山学院記念館、1734人)
キングス 17勝3敗
 80―60(25―25,13―13,27―12,15―10)
SR渋谷 14勝6敗

走る展開にできた

 桶谷大HC(キングス)の話 前半から続けていた守備のプレッシャーで後半に相手のターンオーバーが増え、走る展開にもっていけた。渋谷は3点弾が入り出したら止まらないので、そこは簡単にやらせないようにした。全員がサボらずにやってくれた。