キングス競り勝ち8連勝 渋谷に89-85 今村が土壇場で長距離砲連発 3点弾7本、23得点でけん引 第21戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
相手守備のプレッシャーの合間を縫って3点弾を放つ今村佳太=19日、東京の青山学院記念館(長嶺真輝撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは19日、東京の青山学院記念館でサンロッカーズ渋谷(東地区)と今季第21戦を行い、89―85で競り勝った。連勝を8に伸ばして18勝3敗となり、西地区首位を維持している。第4クオーター(Q)で一時逆転を許したが、今村佳太が要所で3点弾を沈め、最後はリバウンド争いを制して勝ちきった。

 次節は25、26の両日、神奈川県の横浜国際プールで横浜(東地区)と対戦する。

 第4Q残り3分31秒、序盤からリードを保ってきたキングスが土壇場で逆転を許す。ここでタイムアウトを申告。「常に平常心でプレーし続けることが大事と伝えていた」(桶谷大HC)。この試合絶好調の今村佳太が即座に体現する。

 スリーポイントライン外側でボールをもらうと、スクリーンを使ってドリブルでフリーになり、そのまま左45度から3点弾を沈め逆転。再びリードを奪われた残り1分半の緊迫した場面でまたも長距離砲を沈め、白星を呼び込んだ。試合を通して7本の3点弾を決め、チームトップの23得点を挙げた。

 ドウェイン・エバンスがその活躍ぶりに「今村が要所で3点弾を決め、勝利につながった」と賛辞を送れば、渋谷の伊佐勉HCも「あれを決められたら仕方がない。今村選手が一枚も二枚も上手だった」と脱帽した。

 最終盤の攻防ではエバンスも勝利の立役者に。相手エースガードとの1対1で激しいプレッシャーをかけ、苦しいシュートを打たせて自らリバウンドをもぎとった。19得点、9リバウンドの活躍にも「チームが必要としていることを頑張っているだけ」と謙虚に振り返った。
 (長嶺真輝)