人気漫画「沖ツラ」空えぐみさんもコラボ 「しまくとぅばマンガ展」県内各地で開催


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「かなさん」というしまくとぅばをテーマに漫画(右)を制作した濱川柊南さん=11月27日、北中城村のイオンモール沖縄ライカム

 【北中城】「しまくとぅば」がテーマの漫画作品を展示した「しまくとぅばマンガ展」(県主催)が11月27日から12月1日、北中城村のイオンモール沖縄ライカム3階のイオンホールで開催された。県内の学生が制作した約40作品が並んだ。県内在住の漫画家・空えぐみさん著の漫画「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」とコラボした企画展。来年1月にかけて、県内各地でも開催する予定。

 身近なしまくとぅばを漫画で扱い、クスッと笑いを誘う作品が並んだ。総合学園ヒューマンアカデミー那覇校の濱川柊南(ひなた)さん(21)は、「かなさん(愛してる)」というしまくとぅばを題材に2こま漫画「なにさん?」を制作した。

 県内出身の男子学生が県外で好きな女性に告白をするとき、「でーじ好き! かなさん!」と思いを伝えるも、その女性の名前が「まな」だったため、しまくとぅばを知らないまなさんは自身の名前を間違えられたと思い、その男子学生を平手打ちして振ってしまう。

 濱川さんは「しまくとぅばで作品を作るのは初めてだった。まずは言葉の意味を調べることから行い、新鮮だった」と振り返る。

 来場した空さんは「知らない言葉がたくさんあり参考になった。表情や場面などで言葉の意味を学ぶことができる漫画は、しまくとぅばを学ぶうってつけの媒体だ」と話した。

 今後は、18、19日にイオン具志川店、来年1月15、16日にイオン名護店、1月24~28日に石垣市役所、1月29、30日に宮古島市未来創造センターで開催予定。
 (石井恵理菜、写真も)