沖縄関係予算案3000億円台割れ 玉城デニー知事「復帰50年に大変残念」


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2022年度の沖縄振興予算の大幅減に「大変残念」と話す玉城デニー知事=22日、沖縄市の県中部保健所

 玉城デニー知事は22日、2022年度の沖縄関係予算案が10年ぶりに3千億円台を割り、前年度比で約330億円減の約2680億円となる政府方針を受け、「(来年の)日本復帰50年の節目にスタートする新たな沖縄振興の発展につなげていく予算として、県民や各市町村、県の思いに応えるものであるとは考えられない」との見解を示した。

 玉城知事は来年は日本経済に寄与するための新たな沖縄振興のスタートになる年だとして、「このような大幅な減額は大変残念であるとしか言いようがない」と述べた。

 予算のうち、県が使途を決められる一括交付金については、同219億円減の762億円の大幅減となる見込み。玉城知事は「限られた予算の中で、市町村とどのような協議を進めていくか。われわれは沖縄のため、各市町村の発展のために全身全霊で取り組みたい」と強調した。新型コロナウイルス対策を担う保健所の視察中に記者団の取材に応じた。(梅田正覚)