ワイモバイル提供「ウィルコム沖縄」が解散 ソフトバンクに吸収合併へ


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 ソフトバンクは22日、県内で格安ブランド「Y!mobile(ワイモバイル)」のサービスを提供している完全子会社のウィルコム沖縄(那覇市、今村隼人社長)を、来年4月1日に吸収合併すると発表した。グループの合理化が狙いで、ウィルコム沖縄は解散する。

 同社の契約者数は約10万人。通信事業はソフトバンクが引き継ぎ、契約者の通信料金やサービスなどは変わらない。

 ウィルコム沖縄は2004年に、DDIポケットと沖縄電力の共同出資で設立。沖電子会社のアステル沖縄(解散)から音声通話サービスの営業譲渡を受ける形で、PHS事業を展開してきた。14年にブランド名を「ワイモバイル」に変更し、主力サービスをスマートフォンにシフト。19年にソフトバンクの100%子会社となっていた。

 PHSサービスは今年1月末で終了。21年3月期の売上高は44億円、純利益は4億円だった。
 (中村優希)