ヘリ部品落下、保育園園長「納得できる調査を」 県警への働きかけを県議会に要請


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赤嶺昇県議会議長(左から2人目)と又吉清義県議(左端)に県警へ再調査の働き掛けを要請する緑ヶ丘保育園の神谷武宏園長=22日、宜野湾市の同園

 2017年に米軍ヘリの部品が落下した緑ヶ丘保育園(宜野湾市)の神谷武宏園長は22日、県警に再調査を働き掛けるよう、保育園の視察に訪れた赤嶺昇県議会議長に要請した=写真。赤嶺議長は「納得できる調査をできないか、県警本部長に伝える」と答えた。

 保育園への部品落下を巡っては県警が20年12月に「上空からの落下物とは特定できなかったが、その可能性を否定するものでもなかった」と発表し、事実上、調査を終えている。部品落下について米軍が関与を否定して以降、保育園は「自作自演」などと誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)を受けている。

 神谷園長は県警の調査について、(1)なぜ米軍に落下物に付いていた指紋や油について問い合わせないのか(2)基地内立ち入り調査を申し入れないのか(3)上空から落下した可能性が高いことを検証できないのか―など12項目の疑問点を示した。

 (明真南斗、写真も)