FC琉球 DFの知念がJ1浦和に移籍へ「在籍2年で大きく成長できた」


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京都との対戦で果敢に攻めるDF知念哲矢(左)=5月、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム

 サッカーJ2のFC琉球は25日、DFの知念哲矢(24)がJ1浦和レッズに完全移籍すると発表した。那覇市出身で仲井真・真地SC―識名FC―石田中―長崎総合科学大付高―近畿大出。2020年からFC琉球所属。

 今季はDFの要のセンターバックとして27試合に出場した。8月末の秋田戦で負傷し、右脛骨高原骨折で全治約4カ月と診断され、残りの試合を欠場していた。

 知念は「この2年間、関わってくれた皆さまには数え切れないほどの愛情をもらいました。サッカー選手として人としてもっと大きくなって、愛情を注いでくれた方々に必ず恩返しします」とコメントした。

 知念は身長178センチ、70キロ。1対1の強さに加え、守備陣からパスを組み立てる要として活躍した。競り合いの強さやタックルのうまさも兼ね備え、野性味あふれる強固な守備で失点の危機を何度も救った。積極的に攻撃にも参加しチームをもり立ててきた。

 移籍する浦和は今季J1で6位。今月勝負を決したサッカー日本一を決める天皇杯全日本選手権で、3大会ぶりの優勝を果たすなど伝統ある強豪チーム。

 知念は「チームメートのおかげでこのFC琉球に在籍した2年間、サッカーも人間としても大きく成長できた。もっともっと大きくなってきます。行ってきます」と決意を込めた。

 (大城三太)