「命どぅ宝」公演、沖縄の若者に鑑賞の機会を 「応援する会」がクラファン開始


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
劇団文化座の「命どぅ宝」沖縄公演鑑賞チケットを県内の高校生らにプレゼントするクラウドファンディング

 劇団文化座(東京、佐々木愛代表)の戦後間もない沖縄を題材にした舞台「命どぅ宝」の沖縄公演を盛り上げるため「命どぅ宝沖縄公演を応援する会」がこのほど、クラウドファンディング(CF)を始めた=写真。

 1口2400円の応援購入で、鑑賞券1枚が県高校文化連盟演劇専門部などを通じ観劇を希望する高校生らに贈られる。返礼品は主演俳優のサイン入りパンフレット。支援を呼び掛ける、レストラン浮島ガーデン店主の中曽根直子さんは「映画や芸術になかなか触れられない若者に、地元の歴史を描いた舞台の鑑賞チケットを贈ってほしい」と話している。

 「命どぅ宝」は1956年の米軍による土地新規接収に反対する「島ぐるみ闘争」が題材。瀬長亀次郎さんや阿波根昌鴻さんの取り組みを描いている。沖縄の日本復帰50年と劇団創立80周年の節目として催される。

 沖縄公演は来年2月10、11日に琉球新報ホールで、13日に名護市民会館大ホールで行われる。全国28カ所43ステージの千秋楽となる。

 公演の詳細などは琉球新報のCFサイトYUIMAで確認できる。(久田尚志)

【関連記事】

▼米軍による土地接収への抵抗描く 劇団文化座「命どぅ宝」 来年2月、沖縄公演