例年、新春闘牛大会は1月1日から開催されるが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、元日に今帰仁村営闘牛場で開催予定だった新春北部大闘牛大会は2月13日に延期となった。2日は新春華牛大闘牛大会、3日は南部大闘牛大会がいずれもうるま市石川多目的ドームで開催される。注目の取組を紹介する。入場料は共に男性3千円、女性2千円、中高校生千円、小学生以下は無料。
【うるま】新春2日、新春華牛大闘牛大会(主催・胡屋闘牛組合、共催・琉球新報社、特別協賛・リザンシーパークホテル谷茶ベイ)がうるま市石川多目的ドームで開かれる。午後0時15分からアトラクションもある。注目のシーの一番は、技巧派牛の徳田アコーと強豪牛の源大心の激突で、期待が集まる。
■シーの一番 徳田アコー×源大心
徳田アコーは、軽快なフットワークを使っての掛け技からの腹取り速攻を得意とする赤毛の人気花形牛だ。今年11月の第115回秋の全島大会では元徳之島中量級全島一牛の龍星白雪と対戦。龍星白雪の奇襲猛攻で土手際に追い詰められたが体勢を入れ替え、うっちゃりでの逆転勝利した。
過去には一心剛力、六代目魁闘勇士号、富士虎、清風力旺、進光龍、優琉神炎炎嵐、田空羚睦、赤龍王、昇天龍、龍星白雪に白星。赤番頭、新力BABY、盛アコーに黒星。10勝3敗。
一方の源大心は、短く鋭くとがった角を使い割り技からのスピードのある腹取り攻撃を繰り出す強豪牛。
今年3月の第5回弥生闘牛ダービーでは3連勝無敗と勢いに乗る強敵雷神真龍を圧倒。劇的な勝利で復活ぶりをアピール。これまでには、有心ドキドキ号、タイギ、チャンクス、金太郎、銀龍アカマタ、雷神真龍に勝利。沖縄中量級全島一を誇った古堅モータース☆黄龍、赤番頭に敗北。戦歴6勝2敗。
戦歴豊富な強豪牛同士の激突だけに予断を許さない激戦となりそうだ。
(平川康宏通信員)