南部大闘牛大会(3日) 速攻新力VS粘りの全勝 石川ドームで開催


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【うるま】新春闘牛大会の一環で南部大闘牛大会(主催・南部闘牛組合、共催・琉球新報社、特別協賛・リザンシーパークホテル谷茶ベイ)が1月3日午後1時から、うるま市石川多目的ドームで開かれる。午後0時15分からオープニングアトラクションとして利山(りざん)踊奉行(うどぅいぶぎょう)御庭(うなー)を予定している。注目のシーの一番は、新鋭の人気花形牛新力Babyに対して、粘りを信条とする全勝工業カキヤーの激突に注目が集まる。

 ■シーの一番 新力Baby×全勝工業カキヤー

 新力Babyは、子牛の頃にうるま市の闘牛候補牛審査会で優秀牛を獲得した新星牛。デビュー戦は優琉神炎炎嵐、2戦目の徳田アコー、3戦目の龍星白雪と中量級部門における強豪牛を次々に撃破。圧巻なのは、一瞬の隙を狙っての掛け技からの強烈な腹取り速攻が光る。対戦牛に有無を言わせぬ豪快な腹取り攻撃で人気沸騰中だ。3連勝無敗。

 一方、対戦相手の全勝工業カキヤーは、名前の如く左右の角を使っての強烈な掛け技で相手の動きを止め一気に腹取り攻撃を繰り出す実力牛だ。改めて戦力評価を高めたのは去る11月の具志川大闘牛大会でのアカジン戦だ。

 徳之島でかなり上位ランクにあったアカジンの再三の腹取り攻撃に苦しみながらも持久戦に持ち込み大逆転を演じている。また、今年2月の黒獣王戦では30分を超える激闘の末に惜敗。南星武虎、南魁龍、アカジンに白星。黒獣王に黒星。3勝1敗。

 懐の深い全勝工業カキヤーが、新力Babyの腹取り速攻を食い止めて持久戦に持ち込めるがどうかが勝敗の分かれ目になりそうだ。
 (平川康宏通信員)