2021~22年産のサトウキビの生産者手取り額単価が29日までに決定した。基準糖度が13・7度の場合、1トン当たりの手取り額は前年産より712円高い2万2711円になった。交付金と原料代の合算で手取り額が決まる07年の制度発足以来、最高額となった。原料代が大幅に上がったことで増額につながった。
手取り額単価は、官報の情報を基にJA沖縄中央会などが算出した。手取り額単価は国が支給する生産者交付金と、原料代の合計で決まる。
生産者交付金は前年と同額で、1トン当たり1万6860円(基準糖度帯)だった。原料代は前年産より712円高い5851円だった。原料代の大幅増は、砂糖の主産地ブラジルが干ばつや霜害などの天候不順で供給不安が高まっているのに加え、原油相場の上昇で、サトウキビで作られるバイオ燃料の需要が増したことで国際相場を押し上げた。
(当銘千絵)