養蜂の魅力学び、みつろうラップ作りも SDGs実現へワークショップ 長嶺中学校


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ワークショップでみつろうラップ作りに挑戦する親子=18日、豊見城市立長嶺中学校

 【豊見城】国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)と、養蜂や蜂蜜との密接な関係などについて学ぶワークショップが18日、豊見城市立長嶺中学校で開かれた。新垣養蜂園代表の新垣伝さんと妻の晴子さんが講師を務め、同校生徒や保護者ら20人が参加した。前半はまちづくりにも活用されている養蜂の魅力や蜂蜜の特性を学び、後半にはみつろうラップ作りに挑戦した。

 ワークショップは同校PTAの生き活き委員会(新垣あき子委員長)が主催した。県内では近年、冬でも温暖な気候を生かした養蜂が盛んになっており、農林水産省の2020年の調査で沖縄県はミツバチの飼育数が2年連続で全国一となっている。講師の新垣さんは、養蜂がSDGsの「質の高い教育をみんなに」「住み続けられるまちづくりを」の実現につながることを強調した。

 みつろうラップ作りでは、参加者の多くが初挑戦ながらも慣れた手つきでアイロンを使ってオリジナルのラップを完成させた。みつろうラップは、アイロンの熱で溶かしたみつろうを染みこませた布で、ラップのようにお皿にフィットし、食べ物の乾燥を防ぐ。さらに、何度でも再利用できることから環境にも優しい商品として注目を浴びている。

 長嶺中2年の城田彩姫さんは「初めてみつろうラップを作ったが楽しかった。自宅ではよくお菓子作りをするので、ラップの代わりとして使いたい」と語った。
 (吉田健一)

養蜂の魅力やみつろうラップ作りなどについて話す新垣養蜂園の新垣伝さん(左)と晴子さん