晴天の首里城で新年祝う 琉球国王・王妃の儀式、宮廷音楽で「新春の宴」


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琉球王国時代の正月儀式の一部を再現する国王役の男性=1日、那覇市の首里城公園

 首里城公園「新春の宴」が1日、那覇市の同公園で始まった。3日まで。穏やかな晴天の下、朝から大勢の家族連れや観光客が訪れ、琉球王国時代を再現した国王や王妃のおでまし(出御)の様子や、宮廷音楽の御座楽(うざがく)の演奏が新年の幕開けを彩った。

旗頭の演舞を披露する首里当蔵町青年会=1日、那覇市の首里城公園

 正殿裏手に位置する世誇殿(よほこりでん)前では、赤地に鳳凰(ほうおう)の文様をあしらった衣装の国王役と王妃役が登場すると、詰めかけた来場者がカメラやスマートフォンで写真に収めていた。琉球王国時代の正月儀式「朝拝御規式(ちょうはいおきしき)」の一部が再現され、国王役が祭壇に向かって焼香し、平和を祈願した。

 首里杜館芝生広場では、首里当蔵町青年会が旗頭の演舞を披露し、雲一つない青空に旗が映えていた。

 国王と王妃の出御は午後も1時間ごとに、午後1時から4時までそれぞれ15分程度行われる。このほか「琉球芸能の宴」や「漆喰絵付け体験」などもある。