2022年は選挙イヤー 参院選はどうなる?伊波氏は2期目に意欲 自民は流動的


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国会議事堂

 2022年は県知事選を筆頭に、国政は3年に一度の参院選があり、7市、11町村で首長選挙、30市町村で議会議員選挙が実施される統一地方選が重なる「選挙イヤー」だ。名護市辺野古の新基地建設を巡る県と政府の対立構図が続く中、最大の政治決戦となる知事選に向けて政治的な動きは活発化している。復帰50年の節目を迎え、新たな沖縄づくりのかじ取り役を県民は誰に託すのか。その行方が注目される。

 

 3年に一度の参院選は、改選議員の任期満了が7月25日に迫り、投開票日として7月10日が浮上する。沖縄選挙区は、「オール沖縄」勢力が支持する伊波洋一氏(69)が改選を迎える。伊波氏は周囲に2期目への意欲を示しているという。

 政権党の自民側は公認候補の人選を本格化させる。6年前に比例で当選した今井絵理子氏の選挙区くら替え案も取り沙汰されたが、関係者によると今井氏は固辞。党本部内には、自民県連会長の中川京貴氏(59)や同幹事長の島袋大氏(49)の擁立案もある。オール沖縄から離脱した県議会議長の赤嶺昇氏(54)の名前も上がる。

 

 知事選候補を絞り込む過程で、参院選と両にらみの調整が想定される。また、昨年の衆院選に無所属で立候補して落選した下地幹郎氏(60)の国政復帰を望む声もあり、参院選出馬の動きが持ち上がるかも注目される。

 幸福実現党は金城竜郎氏(57)の沖縄選挙区公認を発表した。

 (大嶺雅俊)