プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは2日、沖縄市の沖縄アリーナでレバンガ北海道(東地区)と今季第25戦を行い、91―82で勝利した。新年初の試合を白星で飾り、連勝をBリーグでのチーム新記録となる12に伸ばした。22勝3敗で西地区首位のまま。次戦は3日午後6時5分、同アリーナで北海道と対戦する。
試合時間残り58・7秒で4点差に詰め寄られたキングス。タイムアウトを取った桶谷大HCが出した指示は、これまで競った終盤の場面で度々得点を奪ってきたジャック・クーリーと並里成の“黄金コンビ”によるスクリーンプレーだった。並里が振り返る。「最後を任せられたので、責任を持ってプレーした」
並里が右サイドからドライブを仕掛けると同時に、クーリーがゴールに向かって飛び込む。相手ビッグマンがクーリーに引き寄せられ、スイッチしないと判断すると、並里はゴール正面でストップ。ターンして後ろに跳びながら勝負を決定づけるジャンプシュートを沈めた。
「成は現役の中で一番信用できる仲間」とクーリーが言えば、並里も「アイデアを言いながら同じ考えでプレーできる。本当に頼れるビッグマン」と語り、信頼関係は深い。この試合で16得点、17リバウンドと大暴れしたクーリーは後半戦に向けて「引き続きフィジカルなプレーでチームを引き締めていきたい」と決意を新たにした。
チームは1カ月以上負けがなく、Bリーグでの球団連勝記録を塗り替えた。今季9年ぶりに指揮官に復帰した桶谷HCは「これまでの選手、コーチ陣が幹の太いチームをつくってきたという大前提があり、今の連勝につながっている」と感謝を口にした。
(長嶺真輝)
Bリーグ1部(沖縄アリーナ、5201人)
キングス 22勝3敗
91―82(18―20,24―14,25―22,24―26)
北海道 11勝14敗
◆流れ戻してくれた
桶谷大HC(キングス)の話 試合の入りや第3Qで相手にやられる時間帯があったけど、セカンドユニットが流れを取り戻してくれた。最後は追い詰められてしまい、反省しないといけない。まだ成長段階の選手もいるので、この経験をしたことは大きい。