美里工業、ダブルエースがけん引 2年連続出場の男子<春高バレーあす開幕>


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 バレーボールの全日本高校選手権(春の高校バレー)が5日、東京体育館で開幕する。沖縄代表で2年連続13度目の出場となる男子の美里工は石川工と対戦する。2年ぶり3度目の挑戦となる女子の首里は米沢中央(山形)と戦う。いずれも昨夏の北信越全国総体に出場し、予選は接戦に持ち込んだが、一歩及ばなかった。主力の3年生はチームに残り、悔しさをばねにオレンジコートを目指してきた。磨きを掛けた力を存分に発揮し、初戦突破で勢いに乗って上位進出を狙う。県代表の初戦の1回戦は男女とも大会第1日の5日に行われる。

2年連続出場を果たし、上位進出へ意気込む男子の美里工

 昨年に続いて全国への切符をつかんだ。2年連続13度目の出場。県予選決勝では首里との激戦を制した。さらに攻撃のバリエーションを増やして全国へ乗り込む。ダブルエースの松田峻、吉田倫太がチームを引っ張る。

 松田は「長いコースへのスパイクを狙う。吉田とポジションを入れ替わりながらの攻めで翻弄(ほんろう)したい」と意気込む。

 吉田は「昨年は初戦で敗退。正確にコースを打ち分け、相手ブロックを利用してワンタッチ得点も狙いたい」と闘志を燃やす。「一戦でも多く勝ちを重ねて、3年最後の試合を楽しみたい」と平常心で挑むつもりだ。

 初戦は石川工戦。呉屋一輝監督は「相手はこちらと似たスタイルのチーム。流れが崩れた時はエースに頼るが、スパイクを分散させて的を絞らせない展開に持ち込みたい」とコンビバレーでの初戦突破を目指す。ミドルの山根祐貴、リベロの池原詩温の名を挙げ「しっかり声を出してチームをまとめてくれたら」と期待する。

 年末休みを利用してOBらも駆け付け、練習相手になるなど、チーム力底上げに美里工応援団一丸で取り組み、全国へ選手たちを送り出す。
 (大城三太)