県立宮古病院が一部診療制限 コロナ急拡大で本永院長「医療危機が迫っている」


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診療の一部制限を発表する県立宮古病院の本永英治院長(右から2人目)ら=4日午後、宮古島市平良

 【宮古島】宮古島市内の新型コロナウイルス感染急拡大を受け、県立宮古病院は4日、緊急を除く手術の延期など診療を一部制限すると発表した。同病院がコロナの影響で診療を一部制限するのは3度目。同市では直近1週間で50人超の感染が確認されている。

 4日、同病院で会見した本永英治院長は「市中感染が始まっている。宮古島の半数以上はオミクロン株だ」との認識を示した上で「爆発的流行の兆しが出ており、医療危機が迫っている。市民全体で危機意識を持ってほしい」と呼び掛けた。

 同病院によると、5日から外来は密集を防ぐため、できるだけ電話診療に切り替える。精神科デイナイトケアとリハビリ外来は休止。11日から緊急を除く手術と内視鏡やカテーテル検査を延期する。急患や緊急手術はこれまで通り対応する。

 (佐野真慈)