ゆいレール乗客数、7.8%減の1166万人 緊急事態宣言響く 2021年


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ゆいレールとてだこ浦西駅=2020年

 沖縄都市モノレール(ゆいレール、渡慶次道俊社長)の2021年1~12月の乗客者数が4日までにまとまり、1166万2542人と前年比で7.8%(98万7776人)減少した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、前年に引き続き観光客や通勤客らの利用が減少したが、21年後半は感染の沈静化に伴い回復傾向にある。

 1日当たりの平均乗客数は3万1952人で、前年比で7.8%(2706人)下回った。

 県独自の緊急事態宣言が出された1、2月にそれぞれ前年同月比47.6%、45.3%減となった。那覇市などでまん延防止等重点措置が始まった4、5月は同67.1%増、50.9%増と増加したが、5月下旬に緊急事態宣言が発出されたことで6~8月は同15%前後の減少で推移した。

 飲食店の時短営業が解除された11月には同7.2%増と、6カ月ぶりにプラスに転じた。12月は観光や通勤需要が回復し、同17.9%増となった。

 ゆいレールによると、21年4月以降の乗客者総数は886万3243人と前年同期比8.9%(72万6552人)増となっている。全駅で前年を上回り、特に19年に運行開始した浦添延長区間の4駅(石嶺、経塚、浦添前田、てだこ浦西)で利用者がそれぞれ同15%以上増えている。同社は「延長区間の周辺住民による利用が増えているのではないか」と推測している。
 (小波津智也)