沖縄代表、女子SWish初戦突破 男子キングスU15は惜敗 バスケ全国U15選手権


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Swish―帯広市立帯広第一中 相手エースを強固な守りで抑え込みチームに勢いを付けたSwish主将の秋吉寛那=5日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ(日本バスケットボール協会提供)

 バスケットボールの第2回全国U15選手権(ジュニアウインターカップ2021―22)第2日は5日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで2回戦が行われ、沖縄代表は女子のSwishが帯広市立帯広第一中(北海道)に76―55で勝利し初戦を突破した。男子の琉球ゴールデンキングスU15はゴッドドア(兵庫)と戦い、62―64で惜しくも敗れた。Swishは6日、3回戦で大阪薫英女学院中と対戦する。

秋吉、相手エース抑え込む Swish、最後まで試合を制御

 第1クオーター(Q)で主導権を握ったSwishが最後まで試合をコントロールし初戦を快勝した。

 平良監司郎ヘッドコーチは「いろんなフォーメーションを試して一個一個がはまった。厳しいトーナメントに入った中で、いい準備ができた」と選手たちの好調ぶりにうなずいた。

 初戦で25得点を挙げた相手エースの高井ひよりをどう抑えるかが鍵だった。マークに付いたのは主将の秋吉寛那(かんな)。序盤からボックスワンで抑え込んだ。「前日から話し合った」と練った対策が当たり、高井を10得点にとどめた。

 県予選で課題だったという立ち上がりが、この日は順調で大きくリードを広げた。思った展開に持ち込み、控え選手や戦術を試すこともできた。4Qには相手にオールマンツーでドライブを止めるなど終盤でもハードワークができた。

 18得点で守備では6スチールとチームを引っ張った秋吉は「いつもやってきたことが出せた。今日のように出だしで流れをつかめば大丈夫。自分たちのバスケで勝ちきりたい」と勢いそのまま3回戦突破を図る。
 (謝花史哲)

後半追い上げもあと一歩届かず 男子キングスU15

 後半激しく追い上げた琉球ゴールデンキングスU15だったが、あと一歩届かず、僅差で敗れた。チーム最多の30得点でコートを走り回った平良宗龍は「やっぱり悔しい。だけど去年と違ってしっかり準備して力を出し切れたと思う」と振り返った。

 前半は厳しい守備につかまって「思うようにできなった」。しかし3、4クオーターからファウルが重なり引き気味になった相手に、勝負どころでシュートを決めきった。

 前半は「周りに助けられた」と我慢の時間を耐え、後半の接戦へと持ち込めた。「1年生からこのメンバーでやってきて、全員が信頼し合っている。最高のチーム」と胸を張る。3月にはBリーグユースのチャンピオンシップがある。「今回で課題点が見つかった。しっかり修正して絶対に優勝したい」と気持ちを切り替えた。
 (謝花史哲)


 【男子】
▽2回戦

ゴッドドア(兵庫)
 64―62(24―14,14―17,9―15,17―16)
琉球ゴールデンキングスU15

 【女子】
▽2回戦

Swish
 76―55(25―12,10―8,20―15,21―20)
帯広市立帯広第一中(北海道)