自衛隊と米軍の共同使用「県民に不安」 玉城知事、沖縄標的に危機感


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記者の質問に答える玉城デニー知事(右)=7日、県庁(代表撮影)

 中国をにらんで日米の対処力強化を打ち出した日米安全保障協議委員会(2プラス2)の協議を巡り、玉城デニー知事は7日午後の会見で「(南西諸島での)自衛隊の配備増強と、米軍との基地共同使用がかみ合わさると、県民として大きな不安を抱える」と危機感を示した。

 玉城知事は「合意内容の詳細はまだ把握していない」とした上で、「台湾有事などで、沖縄が攻撃目標となる事態は絶対にあってはならない」と強調した。日米の施設共同使用については「(政府に)説明してもらい、県民の不安を理解していただくことが重要だ」と訴えた。

 日米2プラス2の共同発表で中国に対して「地域における安定を損なう行動を抑止する」などとしたことに対しても、「アジア全体の平和的体制のため、お互いが平和的な解決を模索する互恵関係の構築が重要だ」と見解を述べた。