全国2大会で入賞、美容師の伊藤さん「沖縄1のサロンにしたい」 宜野湾市のヘアメイクデビュー


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二つのヘアーフォトコンテスト入賞を喜ぶ伊藤翔乃佑さん=12月24日、宜野湾市上原の美容室「ヘアーメイクデビュー」

 【宜野湾】宜野湾市上原にある美容室「ヘアーメイクデビュー」の美容師・伊藤翔乃佑(しょうのすけ)さん(33)が、11月に東京都で開催された二つのヘアーフォトコンテストで入賞した。全国から腕利きの美容師が集まる中、磨き上げてきた実力で狭き門を突破した。

 日本最大級の「東京ヘアドレッシングアワーズ(THA)2021」(応募総数1862点)では、ハイクリエイション部門で凖グランプリとなった。2020年にはリアルクリエイション部門で県内初の準グランプリも獲得し、2年連続の快挙だ。

 美容業界のアカデミー賞とされる「第32回ジャパンヘアドレッシングアワーズ(JHA)」では、県内初となる特別賞のジャーナル賞を獲得した。これまでTHAは3回、JHAは4回挑戦していた。

 両コンテストは、2人のモデルをモノクロで撮影した作品を出した。昨年のTHA出品作はシンプルさを徹底したのに対し、今年は「エッジの効いたインパクトある作品」を目指した。審査員から「構成として素晴らしく出来上がっている」などと評価された。

二つのヘアーフォトコンテストで入賞した伊藤翔乃佑さんの作品の一つ(提供)

 宜野湾で生まれ育ち、所属店オーナーで美容師の父の影響で美容業界へ。中部商業高校を卒業し中部美容専門学校(沖縄市)で学び、東京・表参道の美容室で10年修行した。自身を「失敗してもめげないタイプ」と分析する。コロナ禍で客が減る一方、自身と向き合い写真などでの新しい見せ方を研究した。

 今回の入賞には「うれしく、沖縄の美容業界も盛り上がってほしい。またヘアーメイクデビューを沖縄で一番のサロンにしたい」と挑戦は続く。

(金良孝矢)