公明「事業所復活を支援」 立民「基地のない名護に」<名護市長選2022・県内政党に聞く>


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(左から)金城勉代表、喜友名智子代表

公明党県本部・金城勉代表 事業所復活を支援
 

 ―選挙の位置付けは。

 「参院選や知事選など一連の選挙のスタートに当たる。冒頭での勝敗が次の選挙にも影響するため非常に重要な選挙だ」

 ―争点は何か。

 「新型コロナウイルスが収束していない中で、コロナ対策やどう日常を取り戻して経済を回復するかについてが一番大きなポイントになる」

 ―辺野古移設の争点について考え方は。

 「基地問題は非常に重要なテーマで、引き続き日米両政府に基地負担軽減を求めるのは重要だ。ただ、辺野古移設については市長権限で具体的な影響を与えられるものではないと考えている」

 ―渡具知武豊氏に推薦を決めた理由は。

 「4年間の仕事ぶりを見ても子育て3点セットと言われる子ども医療費無料化など市民との約束をたがわず、しっかり仕事をやり遂げてきた。総合的な視点から見て一番市長にふさわしい」

 ―選挙にどう臨むか。 「コロナの影響もあり前回のような応援態勢は厳しいが、南城市長選と戦力を配分しながら県本部挙げ全力で取り組む」

 ―最も訴えるのは。

 「コロナ対策や市民生活向上、さまざまな事業所復活に向けたサポート、人材育成の取り組みを渡具知氏に大いに期待している」


立憲民主党県連・喜友名智子代表 基地のない名護に
 

 ―選挙の位置付けは。

 「知事選の前哨戦としても位置付けられ、県内政局にも大きな影響を与える選挙になる」

 ―争点は何か。

 「地域主権を軸にする市長を選ぶかどうかが大きな争点になる。基地のない本当の意味で誇り豊かな名護をどうつくるかが問われる」

 ―辺野古移設の争点について考え方は。

 「党として辺野古反対を掲げている。県民投票などで新基地建設は不当だと県民は示してきた。国が事業を即停止することが求められている」

 ―岸本洋平氏に推薦を決めた理由は。

 「基地の負担軽減や地位協定改定について共に目指せる候補だ。岸本建男元市長の目指した、名護の良いところをしっかり生かすという思いが名護の発展につながると確信している。そこを引き継げる人物でもある」

 ―選挙にどう臨むか。 「党幹部の来県も期待していたが状況的に厳しい。県連所属議員が少しでも名護で訴えを強化するということに尽きる」

 ―最も訴えるのは。

 「復帰50年という節目で今後の10年、50年先を考える時に、これまでの北部振興策などがどのような形で実になっているか、振り返りながら地域づくりを考える機会にしてほしい」


 16日告示、23日投開票の名護市長選は、県と国が鋭く対立する米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題の現場として、市政を誰が担うのかに全国からも高い注目が集まる。2期目を目指す現職の渡具知武豊氏(60)=自民、公明推薦=と、新人で市議の岸本洋平氏(49)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=の予定候補者2氏を推薦する県内各政党・団体に、市長選の位置付けや取り組み状況などを聞く。('22名護市長選取材班)

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