モンパチ単独ライブ「お久しぶり、東京!」 新作引っ提げ全18曲熱唱


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2019年2月の日本武道館以来の単独ライブを都内で行うMONGOL800のキヨサク(右)とサッシ=12月21日、東京都中野区の中野サンプラザホール(SURU撮影)

 【東京】沖縄出身バンドMONGOL800(モンパチ)のライブ「MONGOL800 ga LIVE 『etc.works3 RELEASE PARTY!!』」が12月21日夜、東京都中野区の中野サンプラザホールであった。東京での単独ライブは2019年2月の日本武道館以来、約3年ぶり。4月にリリースしたコンセプト・アルバムの楽曲を中心に全18曲、約2時間にわたり熱いステージを繰り広げた。

 コンセプト・アルバム「etc.works3」は、2011年以降に発表されたコラボレーション曲、トリビュート参加曲、アルバム未収録のタイアップ曲(新曲)、デジタルシングルなどを収めた。リリース記念ライブを沖縄で行う予定だったが、新型コロナ感染拡大で中止に。今回、場所を中野サンプラザホールに移して行われた。

 ライブ冒頭、「Enjoy Yourself」が流れると、上江洌清作(キヨサク、ベース・ボーカル)、高里悟(サッシ、ドラム・ボーカル)の2人に、サポートメンバーのクボティ(ギター・ボーカル)が登場。キヨサクが「こんばんは。東京、遊びましょー」と呼び掛け、「太陽雨」でスタートを切った。

 2曲目の「Endless summer」でサッシ、クボティがコーラスに参加。キヨサクが「お久しぶりです、何年ぶり。それぞれ年を取りましたね」と語り掛け、サンボマスターの「青春狂想曲」を歌い上げた。ライブでおなじみのサポートメンバーのナリ(サックス・フルート)、シーサー(トランペット)、パーティーダンサーの粒マスタード安次嶺が登場。安次嶺は独特なダンスで会場を盛り上げた。マスク着用や声援禁止など感染対策が徹底される中でも、ライブを心待ちにしてきたコアなファンたちは拳を高く突き上げ体を揺らした。

 ドリームズ・カム・トゥルーの「a little waltz」、HYの「隆福丸」はモンパチの独自テイストが加味され、聴き応えのあるものとなった。MCでキヨサクは「アレンジは面白い。オリジナルアルバム並みに熱量を入れている」と語った。ステージ終盤では「小さな恋のうた」「あなたに」など鉄板曲を披露。「Light」で締めくくった。アンコールでは「冬の思い出」などクリスマスソング2曲も披露。日本たばこ産業(JT)へのCM提供曲「想ううた~親を想う~」をしっとりと歌い、最後は「DON’T WORRY BE HAPPY」で明るく歌い上げた。
 (問山栄恵)

ライブの様子=12月21日、東京都中野区の中野サンプラザホール(SURU撮影)

3月から全国公演 7月、ラストは沖縄

 MONGOL800は「etc.works」全3枚の収録曲からファン投票でセットリストを決める全国ホールツアーを、3月12日の東京を皮切りに全23公演を行う。ファイナルは7月2日に地元沖縄で開催する。問い合わせはピーエムエージェンシー(電話)098(898)1331。