海岸の「闇レジャー」排除へ同盟結成 各種団体が参加、情報共有 恩納村


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「恩納村海浜・海域への暴力団等介入阻止同盟」の結成式に参加した関係者ら=12月17日、恩納村コミュニティーセンター

 【恩納】恩納村は12月17日、村内における暴力団などの反社会的勢力による無許可営業などの排除に向け、「村海浜・海域への暴力団等介入阻止同盟」を結成した。同盟に参加した団体で情報共有を行い、暴力団による違法営業などの防止を図る。村コミュニティーセンターで開かれた結成式には、村や県警の関係者らが参加した。

 村内では暴力団が海岸を利用したマリンレジャーなどの無許可営業が行われてきた。村は2002年に村海岸管理条例を制定し、暴力団による違法行為に対応してきた。

 今回、同盟に参加したのは村や村商工会、村観光協会、村漁業協同組合、村ダイビング協会、村GM会など。村を窓口に、暴力団などの反社会的勢力による違法行為などがあれば、情報を集約、共有していく。

 21年9月、南城市の天の浜で「半グレ」組織のメンバーによるバーベキューなどの無許可営業が明らかになった。村はこの事件を受け、同盟の結成を決めた。

 結成式で、長浜善巳村長は「暴力団や違法レジャー業者に目を光らせ、村内に入り込ませないようにしたい」と話した。県警の松崎賀充刑事部長は天の浜の事例に触れ「このような状況の中での同盟結成は全国でも先駆けている。今後とも、県警として同盟のバックアップをしていきたい」と強調した。
 (友寄開)