社会
沖縄・奄美 世界自然遺産登録特集

沖縄こどもの国にヤンバルクイナ3羽 種の保存へ「分散飼育」

 【沖縄】沖縄こどもの国(沖縄市、神里興弘園長)は11日、国の天然記念物ヤンバルクイナ3羽の飼養を始めたと発表した。鳥インフルエンザの発生などでヤンバルクイナの生息域が脅かされた場合に絶滅のリスクを低減し、種の保存を図る「分散飼育」が目的。環境省、国頭村、沖縄市の共同計画で実施する。こどもの国でヤンバルクイナを飼うのは初めて。

 こどもの国理事長の桑江朝千夫沖縄市長や神里園長らが同園で記者会見した。知花靖国頭村長、環境省沖縄奄美自然環境事務所の宇賀神知則所長もオンライン出席した。飼養を始めたヤンバルクイナは雄2羽、雌1羽。国頭村安田にある環境省ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設で繁殖した個体を移送した。

 3羽は昨年12月7日にこどもの国に到着し、現在は環境に慣れさせている。一般公開は限定的に実施する。種の保存を目的とし、やんばる地域の野生個体が疫病などで壊滅的な打撃を受けた場合の野生復帰にも備える。神里園長は「まずこの1年は行動を見極める」とした上で、長期的には「繁殖にも取り組んでいきたい」と説明した。桑江沖縄市長は「こどもの国が長年培ってきた経験を役立てられる」と話した。(島袋良太)


沖縄こどもの国に到着したヤンバルクイナ=昨年12月、沖縄市の沖縄こどもの国(同園提供)

沖縄こどもの国でのヤンバルクイナ飼養開始を発表する神里興弘園長(左)、桑江朝千夫理事長(右)、知花靖国頭村長(画面右)、宇賀神知則環境省沖縄奄美自然環境事務所(同左)=11日、沖縄市の沖縄こどもの国



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