コロナ自宅療養者へ食料や日用品配達、買い物代行も 沖縄の33市町村


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中城村の新型コロナウイルス陽性者らに配布される食料品や日用品(村社会福祉協議会提供)

 沖縄県内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、各市町村で自宅療養者ら向けに食料や日用品の配達、買い物代行の支援が実施されている。琉球新報による12日の調べによると、支援があるのは少なくとも33市町村に上る。

 各地の支援主体は自治体や社会福祉協議会で、支援内容や対象者はそれぞれ異なる。支援は主に、県によるコロナ陽性者への配食サービスまでの補完事業として、当面または3月ごろまで実施される予定。

 対象はコロナ陽性者のほか、濃厚接触者などで食料確保が困難な人まで拡大する市町村もある。支援を受けるには、支援主体に電話などで申し込む必要がある。

 配達支援は那覇市や沖縄市、名護市など22市町村。食料は米やレトルトなど3日分程度で、自宅前への「置き配」といった対応が取られる。トイレットペーパーやゴミ袋などの日用品配達のほか、血中酸素濃度を測るパルスオキシメーターや体温計を貸し出すところもある。久米島町や国頭村など8町村は買い物代行を担う。大宜味村と与那原町と金武町では、配達と買い物代行の両方が実施される。

 各支援は昨年夏ごろの感染拡大から継続していたり、現在の感染拡大を受けて再開したりしている。支援担当者には、1月に入り支援の問い合わせが増えているという。
 (金良孝矢まとめ)