UKAMI養蚕を選定 沖縄総合事務局の「農山漁村の宝」 高品質や県産製品を販売


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沖縄総合事務局の玉原雅史農林水産部長(右端)と島袋智志総務調整官(左端)から選定証を受け取る仲宗根豊一代表(左から2人目)と岡松滋美専務(同3人目)=13日、那覇市の沖縄総合事務局

 沖縄総合事務局(田中愛智朗局長)はこのほど、2021年度「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に沖縄UKAMI養蚕(今帰仁村、仲宗根豊一代表)を選定した。13日、那覇市の同局で授賞式があり、玉原雅史農林水産部長から仲宗根代表に選定証が手渡された。

 「ディスカバー農山漁村の宝」は独自の特産品や文化を生かして地域活性化に取り組む優良事例を選定する取り組み。

 同社は、地域固有の生物資源「沖縄産エリ蚕」を用いた絹を生産する。高齢者雇用や福祉事業所と連携した「農福連携」の取り組みを進め、国内外での販売を通し高品質の県産製品を広く発信している。蚕の生産地に廃校や耕作放棄地を有効活用するなど、SDGs(持続可能な開発目標)にも配慮している。

 県産の絹を使った同社のスキンケアブランド「ヴィランジェ」は、昨夏から国内の大手百貨店でも取り扱いが始まった。仲宗根代表は「蚕は余すところがない優れた資源。年内には事業拡大を見据え、本部町に新たな工場も造る。沖縄から養蚕の技術や商品を発信したい」と述べた。

 (当銘千絵、写真も)