【比較表あり】南城市長選、候補者の政策は?コロナ対策、軽石、産業支援など徹底比較


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 【南城】16日告示、23日投開票の南城市長選は現職の瑞慶覧長敏氏(63)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と、前職の古謝景春氏(66)=自民、公明推薦=の2氏が立候補を予定している。琉球新報は13日までに両氏にアンケートし、主要政策などをまとめた。

 力を入れたい政策を三つ選択してもらったところ、両氏とも「子育て支援・教育行政」「第1次産業」「新型コロナ対策」を挙げた。

 コロナ対策における具体的な取り組みとしては、瑞慶覧氏が「感染者、濃厚接触者への食料支援、生活物資支援」、古謝氏が「地域経済の回復」と答えた。

 教育行政の取り組みでは、瑞慶覧氏が「学校支援員の増員」「特色ある高校などの誘致」を挙げ、古謝氏は「オンライン教育の充実」「新規学校の誘致や校舎建て替え」を選択した。

 第1次産業の振興を図る取り組みでは、瑞慶覧氏が「畜産汚水の処理、悪臭防止策」のほか、地産地消推進などを目的とした「農産物加工食品共同加工センター等の設置」を挙げた。古謝氏は「新規就農者、漁業就業者の支援」のほか、情報通信技術(ICT)などを活用した「スマート農業、スマート漁業の導入」と答えた。

 

 合併以降のバランスある地域振興では、知念地区の人口減少対策について、瑞慶覧氏は「大規模集客施設などの企業誘致で、人口減少に歯止め」とし、古謝氏は「南部東道路の延伸と早期完成で通勤、通学の移動時間短縮を図る」と答えた。

 国と県が対立を深める米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を巡る問題で賛否を聞いたところ、瑞慶覧氏は辺野古での新基地建設に「反対」との立場を示した。古謝氏は「その他」とした上で、「現実問題、どのように解決すべきか議論すべき」と答えた。

 選択的夫婦別姓制度については、瑞慶覧氏が「賛成」、古謝氏は「その他」を選び「夫婦間に限らず、子どもがどの氏を名乗るかも含めて議論を要する」とした。

(金城実倫)

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立候補予定者のプロフィルや政策アンケート回答の理由なども含めた全文は南城市長選アプリからチェックできます。こちら→ https://nanjo-mayoral-senkyo.glideapp.io/

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