FC琉球、J1昇格へ「琉球一心」 加入8人、新体制スタート


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2022シーズンに向けて抱負を述べるFC琉球の(上段左から)喜名哲裕監督といずれも新加入の大森、武沢、(中段左から)中野、野田、中川、(下段左から)大本、草野、福村(チーム提供)

 サッカーJ2のFC琉球は13日、オンラインで会見を開き、2022シーズンの新体制を発表した。新加入選手8人がJ1昇格へ向け、力強く抱負を述べた。新戦力を含めて30選手での新たな船出となり、今シーズンを戦い抜く。喜名哲裕監督は「チームに関わる全てのみんなと目標に向かって戦いたい。日々のトレーニングを大事にしながら勝ち点84を目指す。情熱を注ぎ込みたい」と意欲をみなぎらせた。昨季の勝ち点65を大きく上回る昇格ラインに乗せ、得点は昨季の57点から67点へ、47失点から30点台へ減らすことを目標に掲げた。

 J2で4季目を迎えるチームの今季スローガンは「琉球一心」。倉林啓士郎会長は「コロナ禍で沖縄県内もクラブも苦しい状況が続く。悲願だった練習拠点が八重瀬町に完成する。選手、クラブ、地域と一体になって『心一つに』を大事に戦っていきたい」と述べた。

 新ヘッドコーチに倉貫一毅氏、GKコーチに県出身の南風原一士氏、フィジカルコーチに田中等志氏が就き、チームの底上げを図る。

 新戦力はFW2人、MF3人、DF3人。J1、J2経験者や大卒ルーキーがチームに新たな風を吹き込み、J1昇格を目指す。
 

 各選手が持ち味をアピールした。DF陣の福村貴幸(30)は「いろんな種類のパスができる」、中川創(22)は「後ろからのビルドアップや空中戦の高さが強み」、大森理生(19)は「ロングフィードが得意」と述べた。

 MFの中野克哉(25)は「シュート、ドリブルで得点に絡む」、大本祐槻(27)は「スピードが強みで背後への抜け出し、仕掛けの部分に自信がある」、武沢一翔(22)は「誰よりも走り、声を出し、攻守でハードワークができる」とやる気をみなぎらせた。

 FW陣の野田隆之介(33)は「体を張ったプレーをする。チーム内で切磋琢磨(せっさたくま)したい」、草野侑己(25)は「点を取るためにきた。背後への動き出しからのフィニッシュを見てほしい」と意気込みを述べた。

 喜名監督は「今季はプレーオフもある。流動的にスペースをつくり、迫力を持ってゴールに向かう。躍動感を出して昨季以上の得点を奪いたい」と述べた。

 昨季はチーム過去最高位の9位(18勝13敗11分けの勝ち点65)で終えた。

 (大城三太)