「地域のお母さん」として40年 民生・児童委員の中野さん「みんなの笑顔が活力」


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生徒と交流する中野紘子さん(右)=浦添市内間の市立神森中学校

 【浦添】地域のコミュニティーづくりや子どもの居場所づくりなど、子どもから高齢者まで幅広い世代をつなぎ、地域貢献に尽力する中野紘子さん(79)=浦添市=はボランティア歴が約40年だ。民生・児童委員を約33年間続け、現在も数々の団体をけん引する。「みんなの笑顔が私の活力。子どもたちからパワーをもらい、そのパワーを高齢者に。生きている限りボランティアを続けたい」と目を細める。

 「自治会の会長や民生・児童委員などを務めていた父の血を引いたのかな」とほほ笑む。

 浦添市立神森中学校の学校支援ボランティアを20年以上続けている。週に1回程度、放課後に手作りの軽食などを提供し、子どもたちの居場所づくりの一つとして貢献する。年に数回は、適応指導教室の生徒たちとヒラヤーチーやホットケーキを作り、心を育む活動も行う。神森中の東江功子校長は中野さんについて「学校の母と呼ばれ、地域のお母さんのような存在。どんな子にも優しく、教師も励まされ、癒やされている」と話す。

 中野さんは浦添市の家庭・教育相談員、地域コーディネーター、浦添市ボランティア連絡協議会、浦添市女性団体連絡協議会、浦添市更生保護女性会、内間老人クラブなど数多くの団体のリーダーとして、地域と学校をつなぐ役割を果たしている。これからも地域に根差して輪を広げていきたいという中野さんは、まだまだ現役続投中だ。「ボランティアは生きがい」と目を輝かせた。

 (中川廣江通信員)