きょうから大学共通テスト 沖縄県内5622人志願


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共通テスト試験場の消毒作業をする琉球大学の職員ら=14日、西原町の琉球大学

 大学入学共通テストが15、16の両日、全国で実施される。沖縄県の琉球大学では14日、職員が試験場案内の看板を設置するなど準備に追われた。新型コロナウイルスが猛威を振るう中での受験。試験会場には、高校生や保護者らが下見に訪れた。県内の志願者は5622人。琉球大学など計12試験場で、15日は地理歴史・公民、国語、外国語の試験が行われる。

 「やっと本番を迎えられる」。14日、試験場の設置作業が一段落したところで、琉球大の男性職員が胸をなで下ろした。「連日千人を超える感染者が出ていて、試験場運営に必要な教職員が十分に確保できるのかなど不安が尽きなかった」と話す。大学では体調不良者用の受験室を例年より増設し、予想外の事態が起きても対応できるよう教職員を増員した。

 浦添市から母親と一緒に試験場の下見に訪れた男子生徒(18)は、自宅では一人別室で食事を取り、家族は自宅でもマスクを着用するなど感染防止対策を徹底した。「ここまで感染せずにこられて良かった。安心して勉強の成果を発揮できる」と笑顔を見せた。興南高校の女子生徒(18)は塾に行くことを控えてきた。「先生に直接教えてもらえない不安よりも、塾に行って感染することの方が怖かった。無事に当日を迎えられる」と話した。 (嘉数陽)