名護市長選 渡具知武豊氏「まちづくり持続的に」 出陣式で弁士らと第一声


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出陣式でガンバロー三唱する渡具知武豊陣営=16日午前、名護市大北(大嶺雅俊撮影)

 23日投開票の名護市長選は新人で前市議の岸本洋平氏(49)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と、2期目を目指す現職の渡具知武豊氏(60)=自民、公明推薦=の一騎打ちが確定した。両陣営が16日に開いた出発・出陣式での候補者や応援弁士の訴えを紹介する。
 ('22名護市長選取材班)


 

 4年前に名護市をどうにか変えないといけないという市民の思いが爆発し、奇跡的に当選した。あの思いは一日も忘れたことはない。市長に就任してから、公約を実行するため取り組んできた。東京の各省庁を回り、市が計画している事業への予算付けをお願いし、市の構想も伝えながら市勢発展に努めてきた。

 その中でも子育て支援の三つの無償化は今、名護市だけしかできない大きな事業だ。今後はもっと女性が働きやすい環境を整える。

 今回の選挙で40項目の公約を掲げている。名護の中心街に再度にぎわいを取り戻していく。そして、コロナに負けないしっかりとした体制をつくる。

 1期4年間で多くのことを実現した。市政を振り返ると、発展へ伸びていこうとする時に必ず何かが出てきて止まってしまうことを繰り返してきた。私は持続発展していく名護市をつくりたい。

 そのため常に市民の意見を聞き、内部でしっかりとまとめ、予算確保をお願いしていくことを繰り返し行いたい。名護市がもっと輝く街になれるよう勝たせてほしい。


<渡具知武豊氏の主な公約>

 しっかりした財源を確保し保育料、学校給食費、子ども医療費無償化を安定して継続する。妊娠・出産・子育てに関するサポートを実施するプライバシーを確保した施設を整備する。コミュニティーバスを導入し、高齢者のバス無料化に取り組む。新型コロナ対策室を設置する。北部基幹病院の整備を推進する。那覇方面からの高速船の就航などに取り組む。

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渡具知 武豊(とぐち・たけとよ)

 1961年8月12日生まれ。名護市許田出身。名護高卒、第一経済大(現・日本経済大、福岡県)卒。自営業や名護市議5期を経て、2018年の前回市長選で初当選。座右の銘は「為せば成る」。

 


4年間の流れ止めない

 

 島尻安伊子衆院議員 選挙戦で一番訴えたいのは、渡具知氏の4年間の流れを止めないでほしいということだ。沖縄は復帰50年を迎えるが、沖縄全体の経済発展はやんばるにかかっていると言っても過言ではない。名護市を中心とした北部振興を前に進めるために、これからも必要なのは渡具知氏だ。必ず勝とう。そして市の発展をみんなで支えていきたい。

島尻 安伊子衆院議員

圧倒的候補を全力で支援

 

 金城勉公明党県本代表 政策力、発言力、人間力の全てで渡具知氏が圧倒的にリードしている。相手候補は中身が足りない。ただ、相手陣営もオール沖縄が全勢力を集中し、全力で戦いに挑んでいる。経験上、勝利には勢いと執念が必要だ。勢いで支援の輪を広げ、最後は一票一票にこだわり抜く。公明党も全力で戦い抜く。一緒に勝利に向け頑張ろう。

金城 勉公明党県本代表

財源確保し夢と安心を

 

 中川京貴自民党県連会長 子ども医療費、保育、給食費の無料制度。革新市政でできなかったことを渡具知氏は実現した。素晴らしい政策を掲げても財源がなければできない。渡具知氏はその財源が確保できる。将来を担う若者たちが夢と希望を持てる名護市、お年寄りや弱者が安心して住める名護市をつくろう。名護市の未来は渡具知氏に託されている。

中川 京貴自民党県連会長

誠実な医療福祉を継続

 

 宮里達也後援会長 医療や福祉に渡具知氏は4年間誠実に取り組んだ。公立沖縄北部医療センターは渡具知氏が市長だったからできた。相手陣営は、今回のコロナ流行を基地のせいだと選挙戦に利用しているようだが、大きな問題だ。沖縄はコロナ被害からの復興策が最も重要な場所だ。その意味でも、渡具知氏が市長であり続けなければならない。

宮里 達也後援会長