<名護市長選・序盤情勢>玉城県政、辺野古「不承認」への評価は?


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

<玉城県政>「評価する」7割

 玉城デニー知事の県政運営への評価について「評価する」は34.0%だった。「どちらかといえば評価する」の36.0%を合わせると、回答者の7割が玉城県政を評価した。「評価しない」は12.0%、「どちらかといえば評価しない」は16.8%だった。

 支持政党別に見ると、共産、社民、立民、社大の支持層は、玉城知事を「評価する」との回答割合が最も高かった。自民の支持層でも「評価する」「どちらかといえば評価する」が計54.5%と過半数を占めた。

 無党派層は「評価する」が32.9%、「どちらかといえば評価する」が40.0%で、合わせて72.9%を占めた。

<設計変更不承認>57%支持、不支持33%
 

 辺野古新基地建設を巡り軟弱地盤改良のため国が申請した設計変更を県が不承認とした判断の評価を聞いたところ、「支持する」「どちらかといえば支持する」が合計で57%を占め、「支持しない」「どちらかといえば支持しない」の合計33.3%を上回った。投票先別では、岸本氏の支持層の7割超が県の不承認を「支持」「どちらかといえば支持」すると答えた。渡具知氏の支持層は支持と支持しないの合計がそれぞれ4割超となり拮抗(きっこう)している。

 辺野古移設の賛否別で見ると、移設に「反対」と回答した人の74.1%が設計変更不承認を「支持」「どちらかといえば支持」すると答えた。


 名護市長選は23日の投開票に向け、新人で前市議の岸本洋平氏(49)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と、現職の渡具知武豊氏(60)=自民、公明推薦=が激しい一騎打ちの選挙戦を展開している。琉球新報社など3社が合同で実施した電話世論調査では9割が市長選に関心があるとしており、前回市長選と同様に、有権者の関心も高い。調査結果から有権者の意識を探った。 ('22名護市長選取材班)