試行錯誤の子育て、一緒に成長したい 金良孝矢(中部報道グループ)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

written by 金良孝矢(中部報道グループ)

 昨年9月に娘が生まれ、育児休業や年次有給休暇などを活用して3カ月ほど休みを取った。休み前に読んだ産婦人科医の本で「産後の女性が抱えるストレスはブラック企業並み」とのフレーズに恐れつつも初めての子どもの誕生を喜び、試行錯誤の子育てが始まった。

 生まれてしばらくは3時間ごとに、ミルク作りや寝かしつけなどに追われた。特に夜、寝たと思った娘をそっとベッドへあおむけに置くと「背中スイッチ」が入って起き、寝かしつけ作業の無限ループへ。寝不足が続き、人間らしい生活は難しくなる。子育てを主に母親ひとりが担う「ワンオペ育児」はさらに大変だと思う。

 警察担当記者の時、深夜、未明の事件事故の対応もつらかったが、子育ての序盤はそれ以上だと痛感した。一方で2~3カ月たつと、娘は次第に夜長く眠るようになり、睡眠不足は少々解消してきた。

 ところで育休について、取材先や周囲から「昔は男性が取ることはなかった」との声をよく聞く。全国的に育休への理解は以前より進みつつあると思うが、希望する男性が育休を取りやすく誰もが子育てしやすい社会を願いたい。

 子育ては大変だが、娘の成長を間近で見て、感動する場面も多い。これからさらに大変なこともあるかもしれないが、楽しみながら一緒に成長していきたい。

(宜野湾市、中城村担当)


ゆんたくあっちゃー 県内各地を駆け回る地方記者。取材を通して日々感じることや裏話などを紹介する。