J1浦和で挑戦スタート 知念、積極的にプレー


社会
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FC琉球からJ1浦和へ移籍し、沖縄キャンプで練習に励む県出身の知念哲矢=18日、金武町フットボールセンター(大城直也撮影)

 沖縄入りしたサッカーJ1、J2チームが18日、2月下旬の開幕戦へ向け調整を始動させた。J1浦和は金武町でトレーニングを本格化させた。県出身でFC琉球から移籍した知念哲矢(24)=石田中―長崎総合科学大付高―近畿大出=もピッチ上で元気な姿を見せ、切れのある動きで積極的にプレーした。J1のFC東京や京都、鳥栖、J2勢の町田や長崎も17日に沖縄入りした。18日に沖縄に入ったG大阪を含め、本格始動したこれらのチームは全て一般非公開を決めている。

 知念のJ1への挑戦が始まった。リカルド・ロドリゲス監督、コーチ陣が見守る中、選手約20人がパスを中心とした複数のメニューをこなし、内容の濃いメニューで汗を流した。気温17度の曇り空で、冷たい風が吹くコンディションだったが、知念は練習の合間にも積極的にチームメートに話し掛け、ピッチでは声を出してアピールした。

 昨季はFC琉球で守備の要のセンターバックとして9位への躍進に大きく貢献した。シーズン終盤でけがに泣かされたが、この日は軽快な動きで正確なパスと視野の広さを披露し、早速、チームになじんだ動きを見せた。「まずは沖縄の地に戻ってきて、(開幕まで)3週間のトレーニングができるのはうれしい。トレーニングの場面、場面を大事にし、監督のサッカーを少しでも早く理解して、レッズのサッカーに順応していきたい」と意欲的だった。

 チームメートのMF小泉佳穂(25)も元FC琉球で2019年から2年間プレーした。21年に浦和へ移籍し、全38試合中34試合に出場。両足で正確なパスが繰り出せることを武器に、チームから高い評価を受けた。

 チーム最年長となった日本代表のGK西川周作(35)は神戸に移籍したDF槙野智章(34)の抜けた穴の大きさに言及。戦力を埋める存在として「僕は知念かなと思っている。素質ありそう」と期待を込めた。

 知念にとって実力が試される飛躍の年になる。「第一にけがをしないように、しっかりと体づくりをしたい。自分の特長と合わせて良さを出していけるように頑張っていきたい」と決意を込めた。 (大城三太)