沖縄SVがJ2町田に黒星 今季初のトレーニングマッチ 高原監督「攻守でトライできた」


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沖縄SV―町田ゼルビア 後半、攻め込んでシュートを放つ沖縄SVの山田雄太(左から2人目)=20日、県内(ジャン松元撮影)

 サッカー九州リーグの沖縄SVとJ2のFC町田ゼルビアが20日、県内でトレーニングマッチを一般非公開で行った。前半0―2、後半0―1の0―3で沖縄SVが敗れた。町田は17日から沖縄入りし、非公開でキャンプを行っている。町田は2月下旬のJ2開幕戦でFC琉球と対戦する。

 日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す沖縄SV。FC町田ゼルビアとのトレーニングマッチは0―3で敗れたが、後半は攻め込む時間も多かった。ダイレクトパスで連動し、ゴールに迫る好機もつくった。簡単なパスミスや次の展開に対する判断力の遅れなど、課題も浮かび上がった。

 前半に好セーブを連発したGK花田力はチームの守護神としてやる気をみなぎらせる。昨季はリーグ終盤の重要な試合で真骨頂を発揮し、JFL昇格を懸けた全国地域チャンピオンズリーグ(CL)への道を切り開いた。「新加入選手にチームスタイルを伝える役目をしたい」と意気込む。CLは決勝ラウンド進出を逃し「福井との試合は自分のミスで引き分けた」と振り返る。悔しさを胸に新シーズンでの奮起を誓った。

 前半に出場した監督兼選手の髙原直泰は「今季最初のゲームでコンディションを上げていくのが目的。各選手が攻守でしっかりトライしてくれた」とまずまずの評価だった。昨季のCLを振り返り「2年連続でロスタイムに同点に追い付かれた。守り切れなかった部分を改善しないといけない」と苦い経験を糧にチーム力向上を目指す。

 JFL昇格に向け「今年はいい選手が入ってくれた。昨季は試合に出る選手と出ない選手に力の差があった。チームとして全体的に底上げして一人一人をしっかり成長させていきたい」と抱負を述べた。
 (大城三太)