TikTokやインスタでも発信!名護市長選、白熱するSNSでの選挙戦


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(左)岸本洋平さんのインスタグラムの投稿 (右)渡具知武豊さんのインスタグラムの投稿

 23日に投開票を迎える名護市長選は最終盤に入った。新人の岸本洋平さん(49)と現職の渡具知武豊さん(60)の両陣営は会員制交流サイト(SNS)による情報発信に力を入れている。新型コロナウイルスの影響で大規模な集会開催が見送られ、これまで以上にSNS配信を重視し、インターネット上での選挙戦が熱を帯びている。

 岸本陣営は政策を手掛けるスタッフと、若者向け動画配信を得意とする支援者が連携し、発信に力を入れる。ツイッターでは岸本さん本人よりフォロワー数が多い「サポーターズ」も存在する。

 ティックトックには岸本さんがひたすら走る動画をアップするなど、SNSごとに戦略は異なる。ツイッターでは5千回以上の再生動画が13本あり、3本は1万回を超えた。辺野古埋め立てへの疑問に答えた動画は5万4千回再生された。

 陣営の担当者の一人は「常時10人体制だが、デザイン担当も含めると数はもっと多い。若者の発想も生かし、注目を集めたい」と語った。

 渡具知陣営は約10人体制で、若者を中心とした「SNSチーム」を組織している。腕章を付けたチームのメンバーが渡具知さんに随行し、カメラを回し、インスタグラムやツイッターに登壇者の発言や遊説先での一コマを発信し続けている。

 若い世代の共感を得ようと、出陣式などの動画はドキュメンタリー風の演出を施した。ツイッターに投稿したまとめ動画は10万回以上の再生数を獲得している。

 陣営の担当者の一人は「『かっこいい』など好意的な反応が多い。SNSを通じて候補者の実績を若い世代層に浸透させ、もっと勢いづけたい」と意気込んだ。

 (’22名護市長選取材班)