米軍の行動制限延長で週末夜の基地周辺の街は?


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 米軍関係者の新型コロナ感染拡大に歯止めが掛からないことを受け、在日米軍は関係者の基地外での行動を「必要不可欠な活動」に制限する措置を1週間延長した。21日夜、基地周辺の街で出歩く米軍関係者の姿は少なく、閑散としていた。

 米軍嘉手納基地につながる沖縄市のゲート通り。午後6時すぎ、通りを歩く人の姿はほとんどない。週末は米兵らでにぎわうバーや飲食店には地元客がわずかにいるだけだった。食事をテークアウトしたとみられる米軍関係者の姿もあったが、すぐに車に戻った。

 ハンバーガー店の崎山盛太店長は「基地関係者の出入りはゼロに等しい」と話す。外出制限延長について「感染拡大は米軍のせいだけではない。飲食店だけでなく、卸業者も影響を受けており心配だ」と話した。

 午後7時ごろ、北谷町の飲食店には、Yナンバー車両が連なってドライブスルーで商品を注文していた。一方、店の前のベンチに座って商品を待つ米軍関係者とみられる人もいた。嘉手納基地近くのコンビニにも次々と米軍関係者が訪れた。マスクを着用せずに犬を散歩させている姿もあった。

 北谷町で飲食店の店長を務める女性(38)は「米軍関係者はほとんどが持ち帰りだ。多少、売り上げに影響するが感染対策なので仕方がない」と語った。

 (明真南斗、石井恵理菜)