テラスホテルズ、初勝利ならず 強化した守備崩れる 日本ハンドボールリーグ


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)第18週第1日の22日、女子のザ・テラスホテルズは石川県の義経アリーナで1位の北国銀行と今季第10戦を行い、11―38で完敗した。10連敗で通算成績は0勝10敗となった。順位は10位のまま。テラスはなかなかシュートまでいけないまま、逆速攻を許すなど、北国の強い攻めを一方的に受ける形となり、前半だけで大量20失点と引き離される。後半も流れを変えられず敗れた。次戦は29日午後1時半から岐阜県のOKBぎふ清流アリーナで飛騨高山ブラックブルズ岐阜と戦う。

北国銀行(20)
 38―11(20―4,18―7)
ザ・テラスホテルズ(0)

 【評】ザ・テラスホテルズは前半中盤の15分までに1得点しかできず、防戦一方の展開。圧力のある守りに対して何もできなかった。後半は早めに攻撃の動きを止め、反撃する場面をつくったが、それ以上に攻勢を受け、挽回できなかった。


強化した守備崩れる リーグトップの強さ実感

 リーグトップとの力の差を見せつけられた。ザ・テラスホテルズは、9日の日本選手権で3大会連続優勝を果たし、勢いに乗ってリーグ8連覇を狙う北国銀行に27点の大差を付けられた。チーム最多4得点の樋口怜於奈は「接触が他のチームより強く、間を割ることができなかった」と、その強さを改めて実感した様子だった。

 昨年11月の第9戦から2カ月余が空いた。後半戦に向けて再度、守備強化に時間を費やしてきた。しかし昨年12月の世界選手権で代表に8人を送り出した北国の高さや強い攻めに圧倒された。昨年の初対戦で手応えをつかんだはずの守りは簡単に崩された。

 攻撃でも、間合いを詰めた瞬間に仕掛けてくる強い当たりに負け、まともにゴールを狙えない。それでも後半はうまくファウルを利用して攻撃の流れを止めるなど守り切る場面をつくって速攻を仕掛けた。1対1で深く入り込み、相手を受けに回らせて好機を生み出すこともできた。

 樋口は「ディフェンスとの距離感がまだまだ。北国から学ぶことは多かった。アウト展開をもっと増やすなど積極的に点を取っていかないと」と完敗にも初勝利への光を見いだそうとしていた。

 (謝花史哲)