玉城知事「訴え届かず謙虚に反省」名護市長選で敗れ 辺野古「地元だけの問題でない」


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岸本洋平さんの落選を受け、取材に答える玉城デニー知事=午後10時37分、名護市宮里の選挙事務所(ジャン松元撮影)

 名護市宮里の岸本洋平さんの選挙事務所には23日夜、玉城デニー知事も駆けつけ、開票速報を見守った。渡具知武豊さんの当選確実を各社が報じると、選挙を戦い抜いた岸本さんをねぎらった。

 岸本さんの横で開票を見守った玉城知事は、当確を報じるテレビ画面を無言で見詰めていた。当確報道が出そろった後、岸本さん本人に続いて集まった支持者らにあいさつした。「市民に訴えが届かなかった点を謙虚に反省して、岸本さんを支えながら頑張っていこう」と呼び掛けた。

 玉城知事は記者団の取材に応じ、辺野古新基地建設問題で名護市民の間に「諦め感」が漂っているとの指摘に「国民全体で考え、名護市や沖縄だけの問題ではないと情報を発信し、市民の精神的な負担を取り除きたい」と述べた。