ダイキン女子ゴルフ、荒川怜郁が単独首位 「ラッキーしかない」要所で沈着


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18番 飛距離のあるティーショットを放つ、予選トップ通過の荒川怜郁=24日、南城市の琉球ゴルフ倶楽部(高辻浩之撮影)

 ゴルフの国内女子ツアー開幕戦ダイキンオーキッドレディーストーナメントへの出場権を懸けたアマチュア選手権大会が24日、南城市の琉球GC(西・東コース6420ヤード、東・南コース6250ヤード、南・西コース6260ヤード、いずれもパー72)で開幕した。初日は予選ラウンドが行われ、荒川怜郁(れいか)(中部学院大)が1イーグル、2バーディー、3ボギーの71で首位に立った。比嘉里緒菜(大阪学院大)と石原渚裟(宜野座高2年)がイーブンパーの72で2位につけた。4位は島袋ひの(宜野座高出)、吉﨑マーナ(沖縄カトリック中)、小潮川せり(宜野座高)。30位までの30選手が25日の決勝ラウンドに進んだ。決勝の上位4人は第35回の本戦(3月3~6日、琉球GC)に出場する。

安定感欠くも「ラッキー」 2年連続優勝へ好発進

 2年連続の優勝を狙う荒川怜郁(れいか)(中部学院大2年)が単独首位で初日を終えた。全体的に安定しない中、17番でイーグルが飛び出すなど「ラッキーしかなかった」。アンダーで回ることができ「きょうの調子の割には、いいスコアで帰ってこられた」と苦笑い。好発進を切ることができ、胸をなで下ろした。

 昨年10月の日本学生選手権で初優勝を飾ったものの、この冬の冷え込みが影響して練習中にスイングの状態を悪くしたという。大会直前になっても調子がつかめないまま。13番、16番のボギーはアプローチショットがグリーン端で、3パットによる結果だった。バーディーだった2番も強めのパッティングがピンに直撃。「何とか入ってくれた」と振り返った。

 ただ、悪いなりにも要所ではチャンスメークした。17番のイーグルは残り約83ヤードの2打目を、いつものクラブで「思った通りの距離感」のショットを放って生まれた。「探り探りでやっているが、少しずつは良くなっている。上を見すぎず、ゆっくりゆっくりできたらと思う」。自分の力を信じ最終日も冷静沈着なプレーを心掛ける。 (謝花史哲)

比嘉里緒菜、パットでしのぐ 2位タイ

17番 パットでバーディーを狙う比嘉里緒菜

 前々回優勝者の比嘉里緒菜(大阪学院大1年)が1打差でトップを追い掛ける。ショットが不安定ながらパッティングでしのぎ、後半はノーボギー2バーディーでまとめてイーブンに戻した。

 上半身と下半身の動きが「ばらばら」とショットのタイミングがずれ、前半はスコアを落とした。しかし後半はボギーになりそうな場面でパターがさえて持ちこたえた。最終18番も残り4メートルの下りスライスラインを読み切って沈めバーディー。「明日につながるホールになった」と声を弾ませた。

 最終日に向けて「練習してショットを直したい。気持ちは優勝。それを目指していきたい」と逆転を誓う。 (謝花史哲)

石原渚裟、少ない好機つかむ 2位タイ

18番 ティーショットを放つ石原渚裟

 後半の12、13番で連続ボギーをたたき1オーバーと崩れかけた石原渚裟(宜野座高2年)が我慢を続け、最終18番をバーディーで締めてイーブンパーの2位につけた。

 トップしたりダフったりと、セカンドショットが安定しなかった。「最近は目標(ボールをたたく位置)に向かってうまく構えられていない」と課題を挙げる。クラブを伸ばした状態で、ボールまでの距離感が「合わない」と言い、修正を図っている段階という。

 それでもバーディーが3つ。少ない好機をしっかりつかみ、目標だったイーブンで回りきった。「最終日はきょうよりいいスコアで回りたい」と初優勝を見据えた。 (謝花史哲)